古事記の訳本でお薦めのものを3点ご紹介します。
1.ビジュアル版 日本の古典に親しむ4 古事記
近藤 啓太郎 著 世界文化社
代表的な話が紹介されています。 著者は日本書紀の研究家のようで、使う漢字やヨミは「紀」に沿ったもので、 神話なども「紀」にないものは飛ばされています。 古事記ゆかりの地の写真が多く使われていて読みやすく、入門用にはいい本です。 増刷はされていないようで古本中心ですので安く手に入ります。
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2.古事記 全訳注 (上・中・下)
次田 真幸著 講談社学術文庫
訳本の中で最も有名なものだと思います。 全訳というのは「はしょり」なしです。 全ての話しが載っていて詳しい解説も付いています。
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3.日本古典全書 古事記 上・下
神田 秀夫, 太田 善麿 著 朝日新聞社
古事記は独特の文体で書かれていますので中々読めません。 もし原文まで見たいという場合、こちらがお薦めです。 原文と訳が載っています。 ただ1962年刊行ですので、なかなかタマ数がありません。
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日本書紀は漢文で書かれてますので教育を受けた人は当時も読めました。 古事記は和風漢文という独特の文体ですので、江戸時代に本居宣長が35年かけて読み下す まで、理解出来ない書でした。 そんな「書」がなぜ書かれたのか大きな謎の一つです。 この謎をどう解くかは記紀それぞれに何が書かれ、何が書かれていないのか。 どう表現して いるかをカギに解明する必要があります。 この件は後日(きっと編集が終わったら)触れることにします。