善光寺
伊勢神宮と出雲大社
寺は山門をくぐると本堂があり、中にご本尊があります。 神社はどうでしょうか。 鳥居があり本殿があり、中にご神体があります。 これは偶然の一致ではありません。 感覚とは違うかと思いますが、神社よりも初期の寺のほうが古いのです。 仏教が公に渡って来たのは6世紀半ば。 神社の起源は考古学からも7世紀と言われます。 日本の神々は原則どこにいるか分からない、いわゆる浮遊する神でした。 仏教がやって来て当時のエリートたちは衝撃を受けたでしょう。 神々に人格を与え人のように話すようにしました。 その居場所が神社です。 こうした信仰の改革にも記紀編纂は重要な国家事業でした。