本当は今日が正式な発行日なのですが、10月初めより書店で4,5日遅れてアマ
ゾンなどWebで販売が始まってしまったため、一つ言いそびれてしまったことがあ
ります。
表紙についてです。
表紙の絵は「三種の神器」ではありません。 記紀に三種の神器という言葉は出てきません。 つまりこれは「鏡・剣・勾玉」なのです。 壇ノ浦の合戦で安徳天皇が入水される時に三種の神器という表現が使われました。 公家の時代、お互いよく知っている狭い閉鎖的な社会の中で誰が天皇があったかは 明らかなこと。 その方が持っているものが三種の神器であった。 ところが武士がここに入ってくるようになると 「どなたが天皇であるか?」 と外からの見方、意識が出てきます。 そこで「三種の神器」を持っているあの御方が天皇ですと、 言葉や概念が変わっていったのではないかと推測します。 この話は出版社にもしていません。 編集者もデザイナーも三種の神器と思っているだろうなぁ。 ちょっとしたいたずら心で決めました。