諏訪大社 上社本宮
昨日(2016/6/26)のNHKスペシャルは諏訪の「御柱」の特集でした。
- 諏訪はほかに例を見ないほどの縄文王国であった
- 各地が次々と稲作へ転じていく中、諏訪だけは狩猟文化を守り抜いてきた
- 紀元前3世紀ころ、遂に諏訪も稲作を始めたが、巨木信仰である御柱を途絶えさせることはなかった
- 土着の神を1000年以上祭祀を続けていた家系が今も残っている。明治時代まで祭祀を仕切っていた。
- 諏訪の古伝書には、縄文の神を「モレヤ神」と呼び、出雲の「タケミナカタ神」がこの神と対決し、弥生文化である稲作をもたらしたとある
要約するとこんな話だったかと。 ちょっと強引すぎたかなぁという感じでした。 御柱祭りは縄文時代から途絶えることなく続いていると言っているのですが、 その根拠が出てきません。 縄文時代の巨木信仰は磐座と共によく見られるもの、縄文時代に巨大な柱を建て たことは間違いなし。これはOKです。 しかし1000年以上続く祭祀と言うと古く聞こえますが、たかだが平安時代後期 からの話し。 縄文の神「モレヤ神」という人格を持つ神は後世の創作。縄文時代には存在でき ない考え方。「肉体と魂」が分かれるのは5世紀後半、神が人格を持つのは7世紀 。それまで待たなければならないのです。 2,3世紀から7,8世紀の時代に全く触れずに「御柱」は途絶えずに続いてい ると言うのは無理があります。
情報源: NHKスペシャル | 古代史ミステリー 「御柱」~最後の“縄文王国”の謎~
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