古事記と昔話の桃太郎の関係について考えてみました。 神武東征伝説と桃太郎の話には共通することが多いのです。絵はイラスト無料素材のwanpugから引用しました。 昔話の桃太郎。 崇神天皇の時代、全国平定に活躍した四道将軍の一人である吉備津彦命が西道に派遣 され、その活躍が桃太郎伝説として残っているとするのが通説です。 ゆかりの地とされる岡山の吉備とも通じるものがあります。 別の説を考えてみます。 神武天皇の東征は日向を出て、北九州・広島・岡山と寄りその後苦労して大和へ 入ります。 広島に7年、岡山に8年も滞在して16年ほども掛けての長旅でした。 つまり軍勢を養いながらの遠征であったことが伺えます。 日向を出た一行は各地で兵を募集しながら大和へ向かった。 参加すれば報酬も出した。 最後に寄港したのは岡山で、この地の人々からすれば外人集団。 当時の特に九州の言葉は外国語のようなもの。 いろいろな国の言葉を話し、慣習も違うグループの一団がある日突然船で現れた。 ここでも報酬を出しながら兵を募った。 その後、大和へ向かうために船出。 大和の地を制圧した神武一行は、最後の寄港地であった岡山へは特に多くの 謝礼、宝を送った。 めでたし、めでたし。 突然の出現、いろいろな動物、吉備団子という褒美、鬼退治、多くの宝など 構成要素が繋がります。 但し戻ってきたのは、桃太郎ではなく吉備出身の兵達でした。