奈良県御所市の中西遺跡(古墳時代前期、4世紀前半)で、竪穴住居26棟や井戸、溝などの跡が見つかり、県立橿原考古学研究所が19日、発表した。 隣接する秋津遺跡では、祭殿と
日本の歴史の中で4世紀は文献などの記録がないために空白の4世紀と呼ばれています。 ところがこの時代は天皇制への移行期であるために歴史的には大変興味深い時です。 記事にある中西遺跡は4世紀前半のもの。その前には桜井市の纏向が繁栄していました。 邪馬台国ではとも言われる遺跡です。 纏向の出土物を見ると祭祀用の道具が多く出てきます。 宗教者が大きな力を持っていたようです。 天皇制へ変わるためにはそうした宗教国家から中央集権体制へ移行しなければなりません。 記事にある奈良県御所市の中西遺跡は祭祀用の集落、隣接する秋津遺跡は住居用です。 この遺跡は中央集権体制への変遷を表す可能性があります。